退職される方への餞別を用意するとき、「のし袋の水引はどれを選べばいいの?」と迷ったことはありませんか?紅白の蝶結び、結び切り、金銀の水引…いろいろな種類があるため、適切なものを選ばないと、相手に失礼になってしまうことも。特に、退職の理由によっては、選ぶべき水引の種類が異なるため注意が必要です。
例えば、転職や結婚退職の場合は「紅白の蝶結び」、定年退職には「紅白の結び切り」、上司など目上の方には「金銀の結び切り」 を選ぶのが一般的です。ですが、これを知らずに適当に選んでしまうと、「この水引で合ってるの?」と不安になることもありますよね。
この記事では、退職の餞別に適した水引の選び方や、表書きの書き方、のし袋のマナーを詳しく解説 します。職場の上司や同僚、部下に贈る際に失礼のないように、正しいマナーを押さえておきましょう。最後まで読んでいただければ、状況に応じた水引を迷わず選べるようになりますよ!
餞別に使う水引とは?基本のマナーと意味
退職する方への餞別を贈る際、「水引」 を正しく選ぶことが大切です。水引は、贈り物の格式や意味を示すものであり、適切な種類を選ばないと、相手に誤解を与えてしまうこともあります。
水引の基本的な役割とは?
水引は、日本の伝統的な贈答文化の一部であり、祝い事やお礼、弔事など、用途に応じて使い分ける ものです。餞別においても、退職の理由や関係性に合った水引を選ぶことで、気持ちよく送り出すことができます。
例えば、何度あっても良いお祝いごとには「蝶結び」 を、一度きりの出来事には「結び切り」 を使います。では、退職の餞別にはどのような水引を選ぶのが適切なのでしょうか?
退職時の餞別に適した水引の種類
退職時の餞別に使用する水引は、「紅白の蝶結び」または「紅白の結び切り」 が一般的です。ただし、退職の理由によって適した水引が異なります。
1. 一般的な退職(転職・結婚など)→「紅白の蝶結び」
▶ 適したケース
- 転職による退職
- 結婚を機に退職
- 出産や育児休業による退職
▶ 理由
「蝶結び」は、何度も結び直せることから、「今後の活躍を願う」意味を持ち、何度あってもよいお祝い事に使われる 水引です。転職や結婚など、前向きな理由での退職には、紅白の蝶結びを選ぶのが最適 です。
2. 定年退職・退職後に再就職しない場合 →「紅白の結び切り」
▶ 適したケース
- 定年退職
- 長年の勤務を終えての退職
- 会社都合による退職
▶ 理由
「結び切り」は、一度結ぶとほどけないことから、「これで一区切り」という意味を持ちます。定年退職のように、長年勤め上げた方に贈る餞別では、「紅白の結び切り」を使うのが適切 です。
ただし、退職後に再就職を予定している場合は、「蝶結び」を選んでも問題ありません。
💡 ワンポイントアドバイス
もし水引の種類に迷ったら、「紅白の蝶結び」を選べば無難 です。転職や再就職の予定がある場合でも失礼にあたることはありません。
水引の色と結び方|退職理由に応じた選び方
水引の「結び方」と同様に、色の選び方も重要 です。退職の餞別には基本的に「紅白」を使用しますが、特別なケースでは他の色を選ぶこともあります。
1. 基本は「紅白」
✅ 「紅白の蝶結び」 → 転職・結婚・出産など、前向きな退職に使う
✅ 「紅白の結び切り」 → 定年退職や長年の勤務を終えた方に使う
▶ 使い分けの例
退職理由 | 水引の結び方 |
---|---|
転職 | 紅白の蝶結び |
結婚退職 | 紅白の蝶結び |
定年退職 | 紅白の結び切り |
会社都合の退職 | 紅白の結び切り |
2. 「金銀」の水引を使うケース
✅ 「金銀の結び切り」 → 役職者・お世話になった上司へ特別な餞別を贈る場合に使う
一般的には紅白の水引を使用しますが、特に目上の人や長年勤めた上司に贈る場合は、金銀の水引を使うとより格式が高くなります。
3. 「黄白」は弔事に使うのでNG!
注意が必要なのは、「黄白の水引」です。これは主に香典や弔事に使用されるため、退職の餞別に使うのは避けましょう。
💡 ワンポイントアドバイス
- 迷ったら 「紅白の蝶結び」 が無難!
- 目上の方には 「金銀の結び切り」 で丁寧に。
- 「黄白」は弔事用なので絶対に使わない!
定年退職と転職、それぞれの餞別に適した水引
退職の理由によって、適切な水引の種類が異なります。特に、定年退職と転職では、選ぶべき水引が異なる ため、間違えないように注意しましょう。
1. 定年退職の餞別に適した水引
✅ おすすめの水引:「紅白の結び切り」または「金銀の結び切り」
✅ 表書き:「御礼」や「御餞別」
▶ 理由
- 定年退職は人生の一区切りとなるため、「一度きりの意味を持つ結び切り」が適している。
- 上司や長年お世話になった方へは、「金銀の結び切り」を選ぶと、より丁寧な印象に なる。
- 表書きは「御礼」「御餞別」などが一般的。
▶ 適したのし袋の例
- 金銀の結び切りデザインののし袋(目上の方への餞別に最適)
- 紅白の結び切りデザインののし袋(一般的な定年退職の餞別向け)
2. 転職・結婚退職・出産退職の餞別に適した水引
✅ おすすめの水引:「紅白の蝶結び」
✅ 表書き:「御餞別」「御祝」
▶ 理由
- 転職や結婚退職は「新たな門出」の意味を持つため、「何度あっても良い」という意味の蝶結びが適している。
- 表書きは「御餞別」または「御祝」とし、転職先での活躍を願う場合は「御祝」も選択肢に入る。
▶ 適したのし袋の例
- 紅白の蝶結びデザインののし袋(転職祝いにも使えるデザイン)
- カジュアルなデザインののし袋(友人・同僚への餞別におすすめ)
💡 ワンポイントアドバイス
- 定年退職には「結び切り」、転職や結婚退職には**「蝶結び」** を選ぶ。
- 迷ったときは、紅白の蝶結びを選んでおけば無難!
表書きの書き方|「御餞別」「御礼」どれが正解?
水引を正しく選んだら、次は「表書き」を決めましょう。退職の理由や贈る相手によって、適切な表書きを選ぶことが大切です。
1. 一般的な表書きの選び方
✅ 「御餞別」 → 退職する方への贈り物全般に使える万能な表書き
✅ 「御礼」 → 目上の方への餞別や、お世話になった方への感謝の気持ちを込めた贈り物
✅ 「御祝」 → 転職・昇進する方へのお祝いを兼ねた餞別
▶ 退職の理由ごとのおすすめ表書き
退職理由 | 水引の種類 | 適した表書き |
---|---|---|
転職 | 紅白の蝶結び | 御餞別 / 御祝 |
結婚退職 | 紅白の蝶結び | 御祝 |
出産・育児退職 | 紅白の蝶結び | 御餞別 / 御祝 |
定年退職 | 紅白または金銀の結び切り | 御礼 / 御餞別 |
会社都合の退職 | 紅白の結び切り | 御礼 |
💡 ワンポイントアドバイス
- 迷ったときは「御餞別」を選べば問題なし!
- 「御祝」は、転職や昇進が決まっている場合のみ使用する。
- 目上の方へ贈る場合は、「御礼」を使うとより丁寧な印象に。
手渡しする場合ののし袋の選び方
餞別を手渡しする際には、のし袋の選び方も重要です。適切なのし袋を選ぶことで、より丁寧な印象を与えられます。
1. のし袋のサイズと金額の関係
のし袋は、包む金額によってサイズやデザインを選ぶ のがマナーです。
✅ 3,000円~5,000円程度 → シンプルなデザインののし袋(紅白の蝶結び)
✅ 10,000円~30,000円程度 → 水引が印刷されたフォーマルなのし袋
✅ 50,000円以上 → 豪華なデザインののし袋(立体的な水引がついたもの)
2. カジュアルな関係(友人・同僚)に適したのし袋
✅ 1000円~3000円程度なら、のし袋なしでポチ袋でもOK
✅ カジュアルな関係なら、メッセージ付きののし袋も人気
▶ おすすめ商品例
- シンプルなフォーマルのし袋(大礼紙仕様)(職場での餞別に最適)
- おしゃれなデザインのポチ袋(カジュアルな餞別におすすめ)
- 立体水引付きのし袋(目上の方に贈る際に適した高級感のあるデザイン)
💡 ワンポイントアドバイス
- 金額に応じて、シンプルなのし袋 or 豪華なのし袋 を使い分ける。
- 少額の場合は、のし袋なしでもOK!(その代わり、封筒やポチ袋に入れると丁寧)
- 上司や目上の方には、できるだけフォーマルなのし袋を使用する。
退職する上司・同僚・部下に贈る際の水引のマナー
餞別を贈る際、退職する相手が上司なのか、同僚・部下なのかによって、水引の選び方やマナーが異なります。相手に失礼のないよう、適切な水引を選びましょう。
1. 上司が退職する場合
✅ 水引の種類:「金銀の結び切り」または「紅白の結び切り」
✅ 表書き:「御礼」「感謝」
▶ 理由
- 長年勤め上げた上司へは、より格式の高い「金銀の結び切り」 を使用するのが一般的。
- 役職のある方には「御餞別」よりも、「御礼」や「感謝」とした方が丁寧な印象に。
💡 ポイント
- 部署やチーム一同で贈る場合は、「〇〇部一同」「有志一同」などの名義を使用するとよい。
- 特にお世話になった上司には、上質なのし袋を選ぶとより丁寧な印象に!
2. 同僚が退職する場合
✅ 水引の種類:「紅白の蝶結び」または「紅白の結び切り」
✅ 表書き:「御餞別」「御祝」
▶ 理由
- 転職や結婚退職の場合は、「何度でも結び直せる」意味を持つ**「蝶結び」** を使用。
- 定年退職の場合は、「結び切り」 を選ぶのが一般的。
💡 ポイント
- 親しい同僚には、メッセージカードを添えると気持ちが伝わりやすい。
- チームで贈る場合は、「有志一同」などの表記を入れるとスマート!
3. 部下が退職する場合
✅ 水引の種類:「紅白の蝶結び」
✅ 表書き:「御餞別」「御祝」
▶ 理由
- これから新たな道を歩む部下には、前向きな意味を込めて**「蝶結び」** が適切。
- 退職理由に応じて、「御餞別」または「御祝」を使い分ける。
💡 ポイント
- 部下への餞別は、目上の人に贈る場合よりもカジュアルなデザインでもOK。
- 会社としてではなく、個人で贈る場合は、ポチ袋などでも問題なし。
のし袋のサイズやデザインの選び方
のし袋は、包む金額や贈る相手に合わせて適切なサイズ・デザインを選ぶことが重要 です。
1. 金額に応じたのし袋のサイズ
✅ 3,000円〜10,000円 → 一般的なのし袋(シンプルな紅白の蝶結び)
✅ 10,000円〜30,000円 → 少し豪華なデザインののし袋(上質な和紙・立体水引)
✅ 50,000円以上 → 立体水引付きの高級のし袋
💡 ポイント
- 金額が高くなるほど、のし袋のデザインも格式のあるものを選ぶのがマナー。
- 逆に、少額の餞別に立派なのし袋を使うと、不釣り合いな印象になってしまうので注意。
2. デザインの選び方(フォーマル vs カジュアル)
✅ フォーマルな場面(上司・目上の人) → 伝統的なデザイン(和紙・金銀水引)
✅ カジュアルな場面(同僚・部下) → シンプルなデザイン or おしゃれなのし袋
▶ 適したのし袋の例
- シンプルな紅白の蝶結びのし袋(一般的な退職餞別に最適)
- 立体水引付きのフォーマルのし袋(上司や役職者への餞別におすすめ)
- カジュアルなデザインののし袋(同僚や親しい人への餞別にぴったり)
実際に使える熨斗袋のおすすめ商品と選び方
市販されているのし袋の中から、用途に応じたおすすめ商品を紹介します。
1. 上司・目上の人向け(フォーマルな餞別)
▶ おすすめのし袋
- 金銀の結び切りデザインのし袋(格式のあるデザインで上司向けに最適)
- 高級和紙使用ののし袋(定年退職のお礼にも使える)
💡 ポイント
- 目上の方には、金銀水引のデザインを選ぶと失礼がない。
- 和紙素材や立体水引がついたものは、特に格式が高い印象を与えられる。
2. 同僚・友人向け(カジュアルな餞別)
▶ おすすめのし袋
- シンプルな紅白の蝶結びのし袋(万人向けに使えるデザイン)
- かわいいデザインのポチ袋(友人や後輩向けにおすすめ)
💡 ポイント
- カジュアルな餞別なら、メッセージ入りのポチ袋もアリ!
- 親しい人には、のし袋なしでおしゃれな封筒に入れるのも◎。
3. 会社全体で贈る場合(部署一同など)
▶ おすすめのし袋
- 「有志一同」と書かれたのし袋(部署で贈る餞別に最適)
- 大きめサイズののし袋(複数人でお金を集めた場合に便利)
💡 ポイント
- 会社全体で贈る場合は、「有志一同」「営業部一同」などの表記を入れるとスマート。
- たくさんの人からの餞別を包む場合は、大きめののし袋を選ぶとよい。
退職祝いと餞別の違い|水引の使い分けとは?
「退職祝い」と「餞別」は似たような意味で使われることがありますが、実は目的が異なります。間違った水引を選ぶと、相手に違和感を与える可能性があるため、正しく使い分けることが大切です。
1. 退職祝いとは?
✅ 退職を祝うための贈り物
✅ 定年退職や昇進・栄転などポジティブな理由で贈る
✅ 水引:「紅白の蝶結び」または「金銀の結び切り」
✅ 表書き:「御祝」「祝御退職」「感謝」など
▶ 退職祝いに適した水引の使い分け
- 定年退職・昇進の場合 → 「金銀の結び切り」
- 転職や結婚退職の場合 → 「紅白の蝶結び」
💡 ポイント
- 退職後も新しい道が続く場合(転職・独立)なら「蝶結び」
- 「結び切り」は、定年退職など一度きりの節目に使う
2. 餞別とは?
✅ お世話になった方へ贈る感謝の気持ち
✅ 転職・結婚・定年など、退職の理由に関係なく使える
✅ 水引:「紅白の蝶結び」または「紅白の結び切り」
✅ 表書き:「御餞別」「御礼」など
▶ 餞別に適した水引の使い分け
- 転職・結婚退職 → 「紅白の蝶結び」
- 定年退職・会社都合の退職 → 「紅白の結び切り」
💡 ポイント
- 餞別は「退職のお祝い」ではなく、「これまでの感謝」を込めた贈り物
- 退職祝いとは異なり、必ずしもお祝いの意味を持つわけではない
▶ 退職祝いと餞別の違い(まとめ)
項目 | 退職祝い | 餞別 |
---|---|---|
目的 | 退職を祝うため | 感謝の気持ちを伝えるため |
贈るタイミング | 退職後(定年・昇進など) | 退職前(送別会など) |
水引 | 金銀の結び切り / 紅白の蝶結び | 紅白の蝶結び / 紅白の結び切り |
表書き | 祝御退職 / 御祝 / 感謝 | 御餞別 / 御礼 |
💡 結論
- 「退職を祝う」場合 → 退職祝い(紅白または金銀の結び切り)
- 「感謝の気持ちを込める」場合 → 餞別(紅白の蝶結び or 結び切り)
- 迷ったら「御餞別」として贈るのが無難!
餞別の水引に関するよくある疑問とQ&A
餞別の水引について、よくある疑問をQ&A形式で解説します。
Q1. 餞別には「のし」をつけるべき?
✅ 基本的に「のし」は必要
✅ ただし、カジュアルな餞別(友人・同僚向け)なら省略してもOK
💡 ポイント
- のしは「祝儀」の意味を持つため、フォーマルな場面では必ずつける。
- 同僚や友人に渡す少額の餞別なら、封筒だけでも問題なし。
Q2. 餞別に「金銀の水引」を使ってもいい?
✅ 上司や目上の方への餞別ならOK
✅ 同僚や後輩向けには紅白の水引を選ぶのが一般的
💡 ポイント
- 定年退職など「長年の功績をたたえる場合」は、金銀の水引を選ぶとより丁寧な印象に。
- 逆に、カジュアルな餞別で金銀の水引を使うと「格式が高すぎる」印象になるので注意。
Q3. 退職後に餞別を贈ってもいい?
✅ 可能だが、基本的には退職前に渡すのがマナー
✅ もし退職後に贈る場合は、「退職祝い」の形式にするのが無難
💡 ポイント
- 退職後に渡す場合は、「御餞別」より「御祝」「感謝」などの表書きを使うとよい。
- なるべく退職前に渡すことで、相手に気を遣わせずに済む。
間違えやすい水引のマナー|失礼にならないポイント
水引の選び方を間違えると、相手に誤解を与えることがあります。以下のポイントを押さえて、失礼のない贈り方をしましょう。
1. 「黄白」の水引は絶対に使わない!
✅ 「黄白」の水引は弔事(香典)用なのでNG!
✅ 退職の餞別には、必ず「紅白」または「金銀」の水引を選ぶ
💡 ポイント
- 退職が寂しいからといって「黄白」を使うのは大きなマナー違反。
- 「紅白の蝶結び」が最も無難で失敗しにくい選択肢。
2. 退職理由によって水引を変える
✅ 転職・結婚退職 → 「紅白の蝶結び」
✅ 定年退職・会社都合の退職 → 「紅白の結び切り」
💡 ポイント
- 退職の背景を考えずに適当な水引を選ぶと、相手に違和感を与える可能性あり。
- 「長年の勤務の感謝」なら「結び切り」、「新しい門出」なら「蝶結び」を選ぶ。
3. 金額に見合ったのし袋を使う
✅ 少額(3,000円〜10,000円) → シンプルなのし袋
✅ 高額(30,000円以上) → 高級和紙や立体水引付きののし袋
💡 ポイント
- 金額に対して、のし袋が豪華すぎたり、簡素すぎたりするとバランスが悪い。
- 「上司には格式のあるのし袋、同僚や後輩にはシンプルなもの」を選ぶのが基本マナー。
まとめ
退職時の餞別を贈る際、水引の種類やマナーを間違えると、相手に誤解を与えたり失礼になったりすることがあります。適切な水引を選び、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう!
✅ 水引の基本ルール
- 「紅白の蝶結び」 → 転職・結婚退職・出産退職など、新たな門出を祝う場合に使用。
- 「紅白の結び切り」 → 定年退職・会社都合の退職など、一度きりの区切りとなる場合に使用。
- 「金銀の結び切り」 → 上司や目上の方へ贈る際に使用すると、より丁寧な印象に。
- 「黄白の水引」 → 弔事(香典)用なので、餞別には絶対に使用しない!
✅ 退職理由別・適切な水引と表書き
退職理由 | 水引の種類 | 表書きの例 |
---|---|---|
転職・結婚退職 | 紅白の蝶結び | 御餞別 / 御祝 |
出産・育児退職 | 紅白の蝶結び | 御餞別 / 御祝 |
定年退職 | 紅白または金銀の結び切り | 御礼 / 御餞別 |
会社都合の退職 | 紅白の結び切り | 御礼 |
✅ のし袋の選び方
- 3,000円〜10,000円 → シンプルな紅白の蝶結びのし袋
- 10,000円〜30,000円 → 少し豪華な和紙や立体水引付きののし袋
- 50,000円以上 → 金銀の水引を使った格式のあるのし袋
💡 ポイント
- 上司には格式のあるのし袋を、同僚や部下にはシンプルなものを選ぶ。
- 部署一同で贈る場合は、「有志一同」などの表記を入れるとスマート。
✅ 間違えやすい水引のマナー
❌ 退職の餞別に「黄白の水引」を使うのはNG!(弔事用のため)
❌ 定年退職なのに「蝶結び」を使うと違和感がある(「結び切り」が適切)
❌ 金額と釣り合わないのし袋を選ぶとバランスが悪い(少額ならシンプルなデザインでOK)
餞別の水引は、贈る相手や退職の理由によって適切な種類を選ぶことが大切です。「紅白の蝶結び」か「結び切り」かを間違えなければ、大きなマナー違反にはなりません。
退職する方に心からの感謝を伝えるために、適切な水引を選び、気持ちよく送り出しましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。