神戸

神戸が発祥の地!日本のゴルフとボウリング。日本最古のゴルフ場と東遊園地。

日本のゴルフとボウリングの発祥地が神戸だと知っていましたか?
神戸は、スポーツと文化の豊かな歴史を誇る街です。
本記事では、日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」の設立背景や神戸がボウリング発祥の地とされる理由、さらに日本初の西洋式運動公園である東遊園地の歴史について詳しく紹介します。
加えて、2024年から開催時期が変更された「神戸ルミナリエ」についても触れています。
神戸のスポーツと文化の歴史を堪能する旅に出かけましょう。

日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」

ゴルフ場の数を都道府県別にみると、兵庫県は159か所で日本で2番目に多い県です。
1位は、北海道で169か所、2位の兵庫県に次いで、3位は千葉県で、155カ所です。

そして、実は日本で一番最古のゴルフ場が神戸市にあります。
それが、1903年(明治36年)に六甲山の標高850メートルの山上に設立された「神戸ゴルフ倶楽部」です。

20世紀初頭、六甲山には多くの外国人の別荘が立ち並んでいました。
その中でも、最初に別荘を建てたイギリス人貿易商アーサー・ヘスケス・グルームは、土地の安さに着目してゴルフ場を作ることを決意し、私財を投じてコースを整備しました。
このゴルフ場は、在日外国人にレクリエーションを提供し、社交の場として利用されることを目的としていました。
また、神戸クリケットクラブや神戸レガッタ・アンド・アスレチッククラブ(K.R&A.C(Kobe Regatta & Athletic Club))の高齢会員を増やす狙いもありました。

1898(明治31)年から、ブルドーザーなどなく、何人かの仲間の協力を得て、岩を掘り起し、雑草や笹の根を手鎌で刈り取り、ツツジの根を引き抜いたりという全くの人力によるホール造りが始まりました。
1901(明治34)年の秋に、3年の苦労の末、最初の4ホールが完成しました。
1903年(明治36)年2月27日、最初の4ホール完成から2年後に5ホールの増設し9ホール完成の見込みがついたことで、神戸商工会議所で会員制クラブ「神戸ゴルフ倶楽部」の創立総会が開かれました。を設立されました。
1904(明治37)年には、さらに9ホール拡張され、全長3576ヤード、ボギー78の18ホールのコースが完成しました。

開場式には当時の服部兵庫県知事や坪野神戸市長、Hall英国領事が招かれました。
開場時の会員は約120人でしたが、日本人はほとんどいなかったと言われています。(開場式の印刷物には「会員現在120名」とあるが、年次報告書に135名が登録されている。)
その後、外国人の間でこの情報が広まり、神戸や横浜、長崎などからゴルフと避暑を求める人々が訪れるようになり、日本のゴルフ場のモデルとして知られるようになりました。

神戸とボウリングの歴史

また、神戸は長崎や横浜とともに「ボウリング発祥の地」とも言われています。

長崎では1861年(文久元年)、横浜では1864年(元治元年)にそれぞれボウリング場が開設されたとされていますが、詳細は不明です。

神戸にボウリング場が誕生したのは、居留地の開発が始まった1869年(明治2年)で、外国人向けの会員制クラブ「ユニオンクラブ」がボウリングレーンを設けました。
その後、このクラブは現在の神戸市庁舎の南隣にある東遊園地(ひがしゆうえんち)に移転し、1890年(明治23年)には「神戸外国人倶楽部」と改称され、外国人の社交場として栄えました。
この施設にはボウリング場のほか、ビリヤード場も併設されていました。

ボウリング発祥の地を記念するため、東遊園地の南西端には、黒いボウリングボールと白いピンをかたどった記念碑が設置されています。
これは「神戸市制100周年」を記念して1991年(平成3年)に完成しました。

東遊園地の歴史と「神戸ルミナリエ」

ところで、東遊園地が日本初の西洋式運動公園であることはあまり知られていません。
東遊園地の前身は1868年(明治元年)に開園した「外国人居留遊園」で、通称「内外人公園」と呼ばれていました。
この公園には外国人が野球やサッカーを楽しむグラウンドがあり、いくつかのスポーツの日本での発祥地でもあります。

1899年(明治32年)に日本に返還され、「加納町(かのうちょう)遊園地」と改名されました。
その後、旧居留地の東側に位置していたことから1922年(大正11年)に「東遊園地」と呼ばれるようになりました。

この当時、「遊園地」という言葉は「公園」の意味で使われていました。

光の祭典「神戸ルミナリエ」は、2024年(令和6年)から震災発生時期(1月17日)に近い1月19日~28日に開催されることになりました。
旧居留地や市役所南側の東遊園地、そして神戸港に面したメリケンパークに展示が展開されました。
約270メートルの「光の回廊」は縮小され、メリケンパークに移されました。

まとめ

神戸は、日本のゴルフとボウリングの歴史において重要な役割を果たしてきました。
ゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」や「ユニオンクラブ」の設立は、神戸がスポーツ文化の発展に寄与してきた証です。
また、東遊園地の歴史や「神戸ルミナリエ」の開催も、この地が持つ豊かな文化と歴史を物語っています。
神戸を訪れる際には、これらの歴史的な場所やイベントをぜひ楽しんでください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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