「みりんと砂糖はどちらを使えばいいの?」と迷うことがありますよね。
どちらも料理に甘みを加える調味料ですが、役割は同じではありません。
結論からいうと、照りやコク、まろやかな甘みを出したいならみりん、甘さをはっきり調整したいなら砂糖が向いています。
煮物や照り焼きのように、みりんと砂糖を両方使った方が仕上がりやすい料理もあります。
また、同じ重さで比較すると上白糖の方が本みりんよりカロリーは高めですが、実際には料理で使う量が異なるため、「みりんなら太らない」「砂糖の方が必ず太る」と単純には判断できません。
ここでは、みりんと砂糖の違いから料理別の使い分け、代用方法までわかりやすく整理します。
みりんと砂糖はどちらが良い?まずは使い分けを比較

みりんと砂糖は、どちらか一方が優れているわけではありません。
料理で何を重視するかによって選びます。
| 重視したいこと | 向いている調味料 |
|---|---|
| 照り・ツヤを出したい | みりん |
| コクや風味を加えたい | みりん |
| まろやかな甘みにしたい | みりん |
| 甘さをはっきり出したい | 砂糖 |
| 少量ずつ甘さを調整したい | 砂糖 |
| 料理の水分を増やしたくない | 砂糖 |
| 甘辛い煮物や照り焼きを作りたい | みりん+砂糖 |
迷ったときは、**「甘くしたいのか」「照りやコクまで加えたいのか」**で考えると選びやすくなります。
みりんと砂糖の違いは甘さだけではない
砂糖は甘さを調整しやすい
砂糖の大きな役割は、料理に甘みを加えることです。
少量でも味の変化がわかりやすいため、
- 卵焼き
- そぼろ
- きんぴら
- すき焼き
- 甘辛い炒め物
など、甘さをはっきり出したい料理に向いています。
液体ではないため、煮汁やたれの水分を増やさずに甘さだけを加えやすいのも特徴です。
ただし、一度に多く加えると急に甘くなるため、少量ずつ入れて味を見ると失敗しにくくなります。
本みりんは甘み以外の役割もある
本みりんは、もち米や米こうじ、焼酎またはアルコールなどを原料として造られる酒類調味料です。
商品によって使用される原料は異なりますが、本みりんには複数の糖類やアミノ酸、有機酸などが含まれています。
そのため、料理に甘みを加えるだけでなく、
- 照りやツヤを出す
- コクやうま味を加える
- 味をなじませる
- 肉や魚などの臭みを抑える
- 煮崩れを防ぎやすくする
といった調理効果があります。
砂糖だけでは「甘さ」は補えても、本みりんとまったく同じ仕上がりにはなりません。
料理別|みりんと砂糖はどちらを使う?
煮物はみりんと砂糖を使い分ける
肉じゃがや筑前煮、かぼちゃの煮物などでは、みりんと砂糖の両方を使うレシピがよくあります。
砂糖は甘さをはっきりさせ、みりんは味をまろやかにまとめたり、照りを加えたりする役割があります。
甘めの煮物が好きなら砂糖を少し多めに、やさしい甘みにしたいならみりんを生かすなど、好みに合わせて調整できます。
どちらか一方だけに決める必要はありません。
照り焼きはみりんが向いている
鶏やぶりの照り焼きなど、表面のツヤをきれいに出したい料理にはみりんが向いています。
砂糖としょうゆだけでも甘辛い味にはできますが、みりんを加えることで照り焼きらしいツヤや風味を出しやすくなります。
甘みを強めたい場合は、みりんに砂糖を少量加えて調整するとよいでしょう。
卵焼きやそぼろは砂糖で甘さを決めやすい
卵焼きやそぼろなど、「どのくらい甘くするか」を細かく調整したい料理は砂糖が使いやすいです。
砂糖なら少量ずつ加えられるため、好みの甘さに合わせやすくなります。
もちろん、みりんを加えて風味を出すこともできます。
お菓子の砂糖をみりんに置き換えるのは注意
お菓子作りでは、砂糖が甘み以外にも食感や焼き色などに影響する場合があります。
さらに、みりんは液体なので、砂糖を同量のみりんへ置き換えると生地の水分量まで変わります。
レシピに砂糖と書かれている場合は、特別な理由がなければそのまま砂糖を使う方が失敗しにくいでしょう。
みりんを使ったお菓子を作りたい場合は、最初からみりんを使う前提で作られたレシピを参考にするのがおすすめです。
みりんと砂糖はどっちが太る?カロリーを比較
「砂糖よりみりんの方が太りにくいのでは?」と気になる人もいるかもしれません。
文部科学省の食品成分データベースでは、100g当たりの数値は次のようになっています。
| 調味料 | エネルギー | 炭水化物 |
|---|---|---|
| 本みりん | 241kcal | 43.2g |
| 上白糖 | 391kcal | 99.3g |
同じ100gで比較すれば、上白糖の方がエネルギーも炭水化物も多くなります。
ただし、ここで注意したいのは、実際の料理ではみりんと砂糖を同じ重さで使うとは限らないことです。
砂糖は少量でも甘みを強く感じやすい一方、液体のみりんは大さじ単位で使うことがあります。
そのため、100g当たりの数値だけを見て「みりんの方が太りにくい」と判断するのは適切ではありません。
体重への影響は、一つの調味料だけではなく食事全体の摂取量などによって変わります。
カロリーが気になる場合は、みりんか砂糖かを極端に避けるより、実際に使う量を量って甘みを加えすぎないことを意識するとよいでしょう。
みりんがないとき砂糖で代用できる?
甘みだけなら砂糖でも代用できる
みりんがない場合、甘みを補うだけなら砂糖でも代用できます。
ただし、みりんと砂糖は甘さの強さも水分量も違うため、同じ量をそのまま置き換えないことがポイントです。
砂糖を少量ずつ加え、味を確認しながら調整しましょう。
砂糖だけでは、みりんによる照りや風味、アルコールによる調理効果までは再現できません。
みりんに近づけたいなら酒+砂糖
日本酒がある場合は、
日本酒 大さじ1+砂糖 小さじ1
を、みりん大さじ1の代用品として使う方法があります。
完全に同じ味になるわけではありませんが、砂糖だけよりは甘みと酒の風味を補いやすくなります。
料理酒でも代用できますが、商品によっては食塩が加えられています。
料理酒を使う場合は原材料表示を確認し、しょうゆや塩などの量を味見しながら調整してください。
逆に砂糖をみりんで代用できる?
煮物や炒め物などの加熱料理なら、砂糖の代わりにみりんを使える場合もあります。
ただし、みりんは砂糖ほど甘みが強くなく、水分も含んでいます。
砂糖をみりんへ単純に1対1で置き換えると、
- 甘みが足りない
- 煮汁が増える
- 味が薄くなる
といった違いが出ることがあります。
料理の状態を見ながら、ほかの液体調味料や水の量も調整しましょう。
お菓子作りでは仕上がりへの影響が大きいため、砂糖をみりんへ自己流で置き換えるのは避けた方が無難です。
調味料を切らしたときは、似た調味料を組み合わせて代用できることがあります。とんかつソースを切らした場合は「とんかつソースとウスターソースの違いは?代用できるか・簡単な作り方も解説」も参考にしてください。
「みりんに砂糖は入っている?」は商品によって違う
「みりんには砂糖が入っているの?」という疑問は、本みりんとみりん風調味料を分けて考える必要があります。
本みりん
本みりんは、もち米、米こうじ、焼酎またはアルコールなどを使い、糖化・熟成させて造られます。
この過程でさまざまな糖類が生まれ、本みりん特有の甘みになります。
ただし、本みりんでも商品によっては原料として糖類を使用しているものがあります。
「砂糖や糖類が加えられているか」を知りたい場合は、商品の原材料表示を確認するのが確実です。
みりん風調味料
みりん風調味料は、本みりんとは製法や成分が異なる調味料です。
一般にアルコール分は1%未満で、糖類などを組み合わせて本みりんに似た味わいに仕上げています。
本みりんとみりん風調味料は名前が似ていますが、同じものではありません。
本みりんを加熱しない料理に使う場合は?
本みりんにはアルコールが含まれています。
煮物など十分に加熱する料理では調理中にアルコールが減っていきますが、和え物やたれなど加熱しない料理ではアルコール感が残る場合があります。
加熱しない料理でアルコールを避けたい場合は、あらかじめ本みりんを加熱する「煮切り」を行うか、用途に合った別の調味料を選びましょう。
みりんと砂糖は両方使ってもいい?
もちろん問題ありません。
むしろ煮物や照り焼きでは、みりんと砂糖を組み合わせるレシピは珍しくありません。
砂糖で甘さを整え、みりんで照りやコクを加えることで、それぞれの長所を生かせます。
「みりんか砂糖か」という二者択一で考えるより、
砂糖=甘さを調整するもの
みりん=甘み+料理の仕上がりを整えるもの
と考えると使い分けやすくなります。
まとめ|みりんと砂糖は料理の目的で使い分けよう
みりんと砂糖は、どちらが良いかを一つに決める必要はありません。
使い分けの目安は次のとおりです。
- 照りやツヤを出したい → みりん
- コクや風味を加えたい → みりん
- 甘さをはっきり出したい → 砂糖
- 水分を増やさず甘くしたい → 砂糖
- 煮物や照り焼きを甘辛く仕上げたい → 両方
- みりんがない → 砂糖、または日本酒+砂糖で代用
- カロリーが気になる → 種類だけでなく実際に使う量を見る
同じ重さなら上白糖の方が本みりんよりカロリーは高めですが、料理では使用量が異なります。
「どちらが太るか」だけで選ぶのではなく、作りたい味や仕上がりに合わせて使い分けるのがいちばんわかりやすい方法です。