退職や転勤する人へ餞別を渡すとき、「お札の顔は上?下?」「封筒の表とお札の表はどちらを合わせるの?」と迷うことがあります。
結論からいうと、餞別のお札は、肖像画がある面を封筒の表側に向け、肖像画が封筒の上側にくるように入れるのが一般的です。
複数枚を入れるときも、すべて表裏と上下をそろえます。
まずは、迷いやすいお札の向きを簡単に確認しましょう。
餞別のお金の向きは「表・上」と覚えればOK
餞別のお札は、次の向きにそろえます。
| 確認するところ | 入れる向き |
|---|---|
| お札の表裏 | 肖像画がある面を封筒の表側へ |
| お札の上下 | 肖像画が封筒の上側へ |
| 複数枚の場合 | すべて同じ表裏・上下にそろえる |
封筒を正面から見たときに、お札の肖像画もこちらを向いていて、顔が上にある状態をイメージするとわかりやすいです。
「表か裏かわからなくなった」というときは、まず肖像画がある面を確認してください。

お札の「表」と「上」はどこ?
お札の表は、肖像画が印刷されている面です。
そして、肖像画がある側を上にして見たとき、人物の顔があるほうがお札の上側になります。
つまり、
「肖像画の面を表にする」
「顔が封筒の入口側にくる」
と覚えておけば迷いにくいでしょう。
旧紙幣でも現在の紙幣でも、考え方は同じです。
中袋がある場合のお札の入れ方
のし袋に中袋が付いている場合は、中袋を基準にお札の向きを整えます。
手順は次のとおりです。
- 中袋の表側を確認する
- お札の肖像画がある面を中袋の表側へ向ける
- 肖像画が中袋の上側にくるように入れる
- 複数枚なら、すべて同じ向きにそろえる
中袋を表から見たときに、お札の肖像画の面も同じ方向を向いている状態です。
市販ののし袋によって中袋の形や記入欄が異なる場合は、袋に付属している説明も確認してください。
中袋がない封筒の場合も向きは同じ
中袋がなく、封筒へ直接お札を入れる場合も基本は変わりません。
封筒の表側にお札の肖像画がある面を合わせ、肖像画が入口側にくるように入れます。
白い封筒などを使う場合も、
「封筒の表とお札の表を合わせる」
「肖像画は上」
と覚えておけば大丈夫です。
ただし、どのような袋を選べばよいかは、相手や退職理由によって少し考え方が変わります。
退職の餞別に使う水引や、のし袋・表書きについて迷っている場合は、「退職の餞別に使う水引は?のし袋の選び方・表書き・渡し方を解説」もあわせて確認してみてください。
複数枚のお札は表裏と
上下をすべてそろえる
餞別として複数枚のお札を包む場合は、1枚ずつ向きが違わないようにそろえてから入れましょう。
たとえば千円札を数枚入れる場合でも、一万円札と五千円札などを組み合わせる場合でも考え方は同じです。
封筒へ入れる前に机の上で、
- 表裏
- 上下
をそろえておくと間違えにくくなります。
金額よりも、まずお札がばらばらの向きになっていないかを確認するとよいでしょう。
餞別のお札は新札じゃないとダメ?
餞別では、できれば新札や折り目のないきれいなお札を用意すると丁寧です。
新札は、「この日のために準備しました」という気持ちを表しやすいため、お祝いごとや改まった贈り物でよく使われます。
ただし、急な異動や退職などで新札を用意できないこともあるでしょう。
その場合は、新札にこだわりすぎる必要はありません。
手元にある中から、
- 大きな折り目がない
- 汚れていない
- 破れや傷みがない
など、状態のよいお札を選べばよいでしょう。
わざわざお札を加工して折り目を伸ばす必要はありません。
退職・転勤・引っ越しでもお札の向きは同じ?
退職、転勤、異動、引っ越しなどで渡す通常の餞別であれば、お札の向きについて基本的な考え方は同じです。
肖像画のある面を表にし、顔が上になるようにそろえます。
餞別は、お世話になった相手への感謝や、新しい門出を応援するために贈るものです。
そのため、お葬式などの弔事で使われるお金の包み方と混同しないようにしましょう。
ただし、退職理由によっては「御祝」という表書きが合わない場合があります。
お札の向きそのものよりも、相手の事情に合ったのし袋や表書きを選ぶことが大切です。
職場のみんなで餞別を渡す場合は名前の書き方にも注意
職場で複数人がお金を出し合って餞別を渡す場合も、お札の向きはすべてそろえます。
一方、のし袋へ全員の名前を書くのか、「〇〇部一同」とするのか、別紙に名前を書くのかは人数によって変わります。
複数人で渡す場合の名前の順番や別紙の書き方については、「餞別の『有志一同リスト』はどう書く?役職順・五十音順のルール」で詳しく確認できます。
餞別のお金を入れる前の最終チェック
封筒を閉じる前に、次のポイントだけ確認しておけば安心です。
- お札の肖像画がある面が封筒の表側を向いている
- 肖像画が封筒の上側にある
- 複数枚のお札はすべて同じ向きになっている
- 汚れや大きな折れのないお札を選んでいる
- 中袋やのし袋に指定された記入欄があれば確認している
「表・上・そろえる」の3つを覚えておけば、お札の向きで迷うことは少なくなります。
まとめ
餞別のお金は、肖像画がある面を封筒の表側に向け、顔が封筒の上側にくるように入れるのが一般的です。
中袋がある場合もない場合も、基本的な向きは変わりません。
複数枚を入れるときは、すべての表裏と上下をそろえておきましょう。
新札を用意できれば丁寧ですが、急な送別などで難しい場合は、汚れや大きな折り目のないきれいなお札を選べば十分です。
最後に「表・上・そろえる」と確認してから封筒を閉じれば、落ち着いて餞別を渡せます。
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