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夏は焼けるような暑さ、冬は雪に埋もれる豊岡の秘密

豊岡市は、美しい自然と豊かな文化が共存する魅力的な地域ですが、その気候は訪れる人々にとって驚きの連続です。
夏は厳しい猛暑に見舞われ、最高気温が40度近くに達することも珍しくありません。
一方で、冬には豪雪が降り積もり、まるで雪国のような景色が広がります。
一体、なぜ豊岡市はこれほどまでに過酷な気候を持つのでしょうか?
この地域の気候の特徴やその背景に迫ることで、豊岡市の真の魅力を再発見してみませんか?
さあ、豊岡の夏と冬、それぞれの姿を探る旅に出かけましょう!

豊岡市の地理と自然環境

豊岡市は、兵庫県の北部に位置し、周囲を美しい自然に囲まれた地域です。
東側には京都府があり、西側は香美町(かみちょう)、南には養父(やぶ)市や朝来(あさご)市が広がっています。

北は日本海に接しており、豊岡市は県内で最も広い面積を誇る都市でもあります。
市の中心部には豊岡盆地が広がり、周囲には山々が連なっています。
また、日本海沿岸部は独特のリアス海岸となっており、自然の美しさを堪能することができます。

豊岡市の気候の特徴

豊岡市の気候は、春から夏にかけては高温となり、秋から冬にかけては霧や雨、雪が多く降るのが特徴です。
特に冬は気温が低く、年間降水量は2600ミリを超え、本州の平均降水量1500ミリを大きく上回ります。

最近の気象データでは、2023年(令和5年)8月5日に記録された39.4度が話題になりました。
この日は全国で3番目に高い気温となり、兵庫県内では23年ぶりの最高記録を更新しました。
これに続いて、2000年(平成12年)7月22日の39.3度や2018年(平成30年)8月22日の39.1度が続いています。
これらの上位3位の記録はすべて2000年(平成12年)以降に達成されたもので、高温化が進んでいることを示しています。

また、豊岡市では2023年(令和5年)の7月末から8月上旬にかけて、猛暑日が連続して22日間続くという記録的な暑さが観測されました。
この猛暑は2010年(平成22年)の最長記録を塗り替えました。

反対に、冬の寒さも厳しく、1936年(昭和11年)1月19日にはマイナス12.5度という歴史的な最低気温が記録されています。
第2位は1963年(昭和38年)1月22日のマイナス12.1度、第3位は1948年(昭和23年)1月19日のマイナス11.6度です。

このように、夏と冬の気温差は実に51.9度にも達しますが、近年は冬にマイナス1度を下回ることは少なくなっています。

豊岡市で最も寒い時期は1月で、平均最低気温は約2度です。
さらに、1991年(平成3年)から2020年(令和2年)にかけての平均年間降雪量は204センチに達し、最深積雪量は45センチです。
この降雪量は、日本海側の金沢市や新潟市と同程度であり、豊岡市は「雪国」としても知られています。
地元の人々は、この大雪を楽しむために、冬にはスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむことができます。

夏の猛暑とその原因

豊岡市の夏の猛暑の原因は、太平洋高気圧や台風によるフェーン現象にあります。
暖かく湿った南からの風が、豊岡盆地の西にある1000メートル級の山々にぶつかり、山を越える際に温度が下がり、雲が形成されます。
その雲が山岳地帯に雨を降らせます。
その雨をふらせて、乾燥した空気が下降すると今度は温度が上昇します。
このため、豊岡市では高温になることが多いのです。

冬の寒さと降雪

秋から冬にかけて降水量や降雪量が増えるのは、冬型の気圧配置が影響しています。
北西から流れてくる乾燥した冷たい空気が日本海で水蒸気を多く含み、その後、中国山地の延長にある播但山地にぶつかることで雪雲が形成されます。
この雪雲が豊岡市に雨や大雪をもたらします。
こうした自然現象から、豊岡市を含む但馬地域は、本州西南部では珍しい多雪地帯となっているのです。

豊岡市の観光スポット

豊岡市のこのような自然環境は、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。
特に冬の雪景色は美しく、地元の城崎温泉などの宿泊施設も充実しています。

城崎温泉の魅力的な体験

約1300年の歴史を持つ城崎温泉は、まるで街全体が一つの温泉宿のようです。
駅を入り口、道を廊下、宿を客室、外湯を大浴場に見立て、訪れる人をタイムスリップしたかのような世界へ誘います。
風情ある街並みを眺めながら、独特の趣を持つ7つの外湯や5つの足湯を巡り、心安らぐひとときをお楽しみください。

趣深い外湯巡り

城崎温泉の街並みは徒歩20分圏内に7つの外湯が並び、それぞれに違った魅力を持っています。
洞窟風の浴場や滝が流れる露天風呂など、異なる時代に生まれた7つの湯を巡ることで、多様な湯の楽しみ方が味わえます。
浴衣と下駄を借りて温泉街を歩きながら入浴すれば、日常を離れた特別な時間が味わえます。
外湯巡り券を活用すれば、複数の湯をお得に楽しむことができます。

城崎マリンワールド

日本海に面する城崎マリンワールドは、訪れる人に新しい発見と体験を提供する水族館です。
イルカやアシカのショーをはじめ、10種類のライブパフォーマンスが楽しめるほか、釣ったアジをその場で食べるユニークな体験も用意されています。
ここでしか味わえない多彩な魅力が満載です。

日和山海岸

切り立つ崖の下に広がる日本海、リアス式の海岸線、奇岩が織りなす壮大な景色を楽しめる日和山海岸。
遊歩道や橋からその迫力ある風景を間近で眺められます。
また、沖に浮かぶ無人島「後ヶ島」は、浦島太郎伝説のゆかりの地として知られ、彼が玉手箱を開けた場所とも言われています。

玄武洞公園

城崎温泉近くの玄武洞公園は、自然が生み出した見事な玄武岩で知られるパワースポットです。
約160万年前の火山活動で流れ出た溶岩が冷え固まって形成された不思議な造形は、天然記念物にも指定され、訪れる人を圧倒します。
地質に興味がない人でも思わず見入ってしまう、この自然の驚異をぜひ堪能してください。

竹野浜

兵庫県の日本海沿いに位置する竹野浜は、山陰海岸の中でも特に美しい景色を誇るビーチで、西側には猫崎半島を望む絶景が広がります。
約1キロメートル続く細やかな白砂の浜辺は、「快水浴場百選」や「日本の渚百選」にも選ばれており、その透明度は関西でもトップクラスとされています。
水質も「AA」に評価され、浅瀬が広がるため、小さなお子様も安全に遊ぶことができます。
また、ジオパークを満喫できるカヌーやダイビング体験も楽しめ、竹野子ども体験村では、薪を使った炊飯や天然の塩作りなどの体験もできます。

神鍋山

標高469.5メートルで、伏せたお椀のような形をした神鍋山は、はっきりとした噴火口が残る珍しい山で、近畿地方で最も新しい火山です。
冬になると「アップかんなべスキー場」として、緩やかで広々とした斜面が初心者用の練習コースやキッズパークとして利用されています。

神鍋高原

神鍋山をはじめとする山々と豊かな渓谷が広がる神鍋高原には、登山、キャンプ、パラグライダー、釣り、ウィンタースポーツなど、さまざまなアクティビティを楽しめるリゾート地として、宿泊施設や温泉が整っています。

神鍋高原キャンプ場

豊岡市日高町栗栖野にある神鍋高原キャンプ場は、松林に囲まれた広大な33,000平方メートルの敷地を持ち、マウントアップサイトやフリーテントサイト、デイキャンプサイト、1日2組限定のドッグラン付き貸切サイトなど多彩な設備があります。
徒歩5分の場所には「道の駅 神鍋高原」や温泉施設「神鍋温泉 ゆとろぎ」があり、車で1分の「燻製工房 煙神」では予約制の特製BBQセットも楽しむことができます。

但馬の小京都「出石」

古代文献「古事記」や「日本書紀」にもその名前が記録されている出石は、江戸、明治、大正といった歴史の趣を残し、「但馬の小京都」としても知られています。
出石城の跡地、近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」、日本で2番目に古い時計台「辰鼓楼」など、歴史的な建造物や町並みを堪能でき、地元のグルメやお酒も楽しめるスポットです。

出石そば

出石そばの起源は1706年の江戸時代中頃、出石藩主の松平氏が信州上田藩の仙石氏(仙石政明)と国替えした際、信州からそば職人が技術を持ち込んだことにさかのぼります。
その技法が地元のそば打ちと融合し、出石そばが誕生しました。特徴的なのは、出石焼の小皿に小分けで盛られるその独特のスタイルです。
現在では、出石には40軒以上のそば屋が並び、関西屈指のそばの名所として有名です。

まとめ

豊岡市の気候は、夏の猛暑と冬の豪雪という極端な特徴を持っています。
春から夏にかけては高温が続き、近年の記録的な気温上昇が話題となっています。
一方、秋から冬にかけては降水量や降雪量が増え、豊岡は「雪国」としても知られています。
これらの気候の変化には、地理的な要因や気圧配置が大きく関与しています。
豊岡市はその自然環境を活かし、観光や地元の食文化を楽しむための多彩なアクティビティを提供しています。
訪れる人々は、四季折々の魅力を体感しながら、豊岡の独特な気候がもたらす美しい風景や文化を存分に楽しむことができるでしょう。
豊岡市の過酷な気候は、ただの自然現象ではなく、地域の魅力を引き立てる重要な要素であることを再認識させてくれます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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