広告 食品・料理・保存

きゅうりは栄養ない野菜ランキング1位?ギネスの誤解と本当の栄養成分

「きゅうりは栄養がない野菜ランキング1位らしい」
「世界一栄養がない野菜としてギネスに載っている」

このような話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、きゅうりが「世界一栄養がない野菜」と認定されているわけではありません。

ギネス世界記録に掲載されているのは、「Least calorific fruit(最も低カロリーな果実)」という記録です。

つまり、ポイントは「栄養がない」ではなく「カロリーが低い」ということです。

実際にきゅうりには、カリウムやビタミンK、ビタミンC、食物繊維などが含まれています。

では、なぜ「きゅうりは栄養がない」と言われるのでしょうか。

ギネス記録の正しい意味と、きゅうりに実際に含まれている栄養成分をわかりやすく見ていきましょう。

きゅうりは「栄養ない野菜ランキング1位」ではない

まず知っておきたいのは、公的・公式な「栄養がない野菜ランキング」があるわけではないということです。

そもそも「栄養がある・ない」を、ひとつの基準だけで順位付けすることは簡単ではありません。

野菜には、

  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維
  • 炭水化物
  • たんぱく質

など、さまざまな栄養成分が含まれています。

たとえば、ビタミンCが多い野菜もあれば、カリウムや食物繊維を多く含む野菜もあります。

そのため、「すべての栄養成分を比べた結果、きゅうりが最下位」という意味の公式ランキングはありません。

「きゅうりは栄養ない野菜ランキング1位」という話は、そのまま事実として受け取らない方がよいでしょう。

ギネスが認定したのは「栄養のなさ」ではなく低カロリー

「きゅうりは世界一栄養がない」と言われる大きな理由のひとつが、ギネス世界記録に関する誤解です。

ギネスワールドレコーズの公式サイトでは、きゅうりは、

「Least calorific fruit」

として掲載されています。

日本語にすると、「最も低カロリーな果実」といった意味です。

ギネスの記録では、きゅうりは100gあたり16kcalとされています。

ここで重要なのは、「Least nutritious(最も栄養がない)」という記録ではないことです。

つまり、

「低カロリー」
↓
「栄養価が低い」
↓
「世界一栄養がない」

と意味が変わって広まったことで、誤解が生まれたと考えるとわかりやすいでしょう。

なお、日本の文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」では、生のきゅうり100gのエネルギーは13kcalとされています。

データによって数値に違いはありますが、きゅうりが低カロリーな食品であることに変わりはありません。

なぜきゅうりは「栄養がない」と言われるの?

きゅうりが「栄養がない」と思われやすい大きな理由は、水分が非常に多いことです。

文部科学省の食品成分データベースによると、生のきゅうり100gに含まれる水分は95.4gです。

つまり、重量の約95%が水分ということになります。

さらに、エネルギーは100gあたり13kcalと低いため、

「ほとんど水なら栄養がないのでは?」

というイメージにつながりやすいのでしょう。

しかし、水分が多いことと、栄養成分をまったく含まないことは別です。

きゅうりには量の多い・少ないはあるものの、複数のビタミンやミネラル、食物繊維が含まれています。

きゅうり100gに含まれる主な栄養成分

文部科学省の食品成分データベースによると、生のきゅうり100gには次のような成分が含まれています。

成分100gあたり
エネルギー13kcal
水分95.4g
たんぱく質1.0g
脂質0.1g
食物繊維1.1g
カリウム200mg
β-カロテン330μg
ビタミンK34μg
葉酸25μg
ビタミンC14mg

このように確認すると、きゅうりは「水分しかない野菜」ではないことがわかります。

きゅうりに含まれる主な栄養素

カリウム

生のきゅうり100gには、カリウムが200mg含まれています。

カリウムは、人体に必要なミネラルのひとつです。

きゅうりだけで必要量をすべて補えるわけではありませんが、「きゅうりにはミネラルがまったくない」というわけでもありません。

ビタミンK

生のきゅうり100gには、ビタミンKが34μg含まれています。

ビタミンKは、正常な血液凝固などに関わるビタミンです。

「きゅうりにはビタミンがない」というイメージを持つ方もいますが、実際には複数のビタミンが含まれています。

ビタミンC

生のきゅうり100gには、ビタミンCが14mg含まれています。

ビタミンCが特に多い野菜とはいえませんが、ゼロではありません。

ほかの野菜や果物と組み合わせて摂ることが大切です。

β-カロテン

生のきゅうり100gには、β-カロテンが330μg含まれています。

β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換される成分です。

水分の多さに目が向きがちなきゅうりですが、このような成分も含まれています。

食物繊維

生のきゅうり100gには、食物繊維が1.1g含まれています。

食物繊維が特別多い食品とはいえないものの、「ほとんど水だから食物繊維もない」というわけではありません。

食物繊維をしっかり摂りたい場合は、きゅうりだけに頼らず、豆類や穀類、いも類、きのこ類なども組み合わせるとよいでしょう。

きゅうりは栄養が少ないから食べる意味がない?

「栄養が特別多い野菜ではないなら、きゅうりを食べる意味はないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、食品の価値は、特定の栄養成分が多いか少ないかだけでは決まりません。

きゅうりには、

  • 水分が多い
  • 低カロリー
  • カリウムなどのミネラルを含む
  • ビタミンKやビタミンCを含む
  • 食物繊維を含む
  • 生のまま食べやすい

といった特徴があります。

サラダや酢の物、和え物などに加えやすく、特別な調理をしなくても食べられるのもメリットです。

一方で、きゅうりだけをたくさん食べれば、必要な栄養をすべて補えるわけではありません。

「栄養がないから食べなくてよい」でも、「きゅうりだけ食べていればよい」でもないということです。

さまざまな食品のひとつとして取り入れるのがよいでしょう。

きゅうりはダイエット向き?

きゅうりは100gあたり13kcalと低カロリーです。

そのため、食事全体のエネルギー量を調整したいときに使いやすい食品のひとつといえます。

たとえば、サラダや副菜として加えたり、高カロリーなお菓子やおつまみの代わりとして取り入れたりする方法があります。

ただし、きゅうりを食べるだけで脂肪が燃えたり、体重が減ったりするわけではありません。

体重の変化には、食事全体の摂取エネルギーや運動量、生活習慣など、さまざまな要素が関係します。

「きゅうりには脂肪を燃焼させる特別な効果がある」と考えるよりも、低カロリーで食事に取り入れやすい野菜と考える方が適切です。

栄養を考えるならほかの野菜と組み合わせよう

きゅうりにも栄養成分は含まれていますが、ひとつの野菜だけで必要な栄養をすべて摂る必要はありません。

野菜によって、含まれている栄養成分や量は異なります。

たとえば、

  • トマト
  • にんじん
  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • キャベツ

など、さまざまな野菜を組み合わせると、摂れる栄養成分の種類も広がります。

きゅうりは「栄養豊富な野菜の代わり」と考えるのではなく、毎日の食事に手軽に追加できる野菜のひとつとして活用するとよいでしょう。

きゅうりの栄養についてよくある疑問

きゅうりは本当に世界一栄養がない野菜ですか?

いいえ。

ギネス世界記録に掲載されているのは「最も低カロリーな果実」という記録であり、「最も栄養がない野菜」という記録ではありません。

「世界一栄養がない」というのは誤解です。

栄養がない野菜ランキングは存在しますか?

公的機関やギネス世界記録が発表している「栄養がない野菜ランキング」は確認できません。

栄養成分には多くの種類があり、単純に「栄養が多い・少ない」だけで順位をつけることは難しいためです。

きゅうりは水分しかないのですか?

いいえ。

生のきゅうりは約95%が水分ですが、カリウム、β-カロテン、ビタミンK、ビタミンC、葉酸、食物繊維なども含まれています。

「水分が多い」と「栄養がない」は同じ意味ではありません。

きゅうりだけ食べていれば野菜不足を補えますか?

きゅうりだけに偏るのはおすすめできません。

野菜によって含まれる栄養成分が異なるため、できるだけさまざまな種類の野菜や食品を組み合わせることが大切です。

まとめ|きゅうりは「栄養ない野菜ランキング1位」ではない

きゅうりについて「世界一栄養がない野菜」と言われることがありますが、これは正確ではありません。

ポイントをまとめると、

  • 公式な「栄養がない野菜ランキング」は確認できない
  • ギネスの記録は「最も栄養がない」ではなく「最も低カロリーな果実」
  • 生のきゅうりは約95%が水分
  • 100gあたり13kcalと低カロリー
  • カリウム、ビタミンK、ビタミンC、β-カロテン、食物繊維などを含む
  • 「低カロリー」と「栄養がない」は同じ意味ではない

ということになります。

きゅうりは、すべての栄養素が豊富な「万能野菜」ではありません。

だからといって、「栄養がないから食べる意味がない野菜」でもありません。

低カロリーで生でも食べやすく、複数の栄養成分を含む身近な野菜です。

ほかの野菜や食品と組み合わせながら、普段の食事に取り入れていきましょう。

-食品・料理・保存